ピカソ

スペインの画家パブロ・ピカソは世界の美術史の中でも稀有な天才だと思う。絵のことをあまり知らない人でもピカソの絵は見たことがあるだろう。第二次世界大戦に際してナチスドイツがスペインのゲルニカを爆撃したことを非難する巨大な作品「ゲルニカ」を描いたが、教科書にも出てくる作品なのできっと誰でも見たことがあるだろう。そのほか、「泣く女」など驚くべき作品も描いた。

ピカソのように作風がくるくる変わった画家もあまりいない。初期の「青の時代」からはじまって、明るい色調でサーカス、芸人、少女、少年などを描いた「バラ色の時代」、アフリカ彫刻の時代、セザンヌの影響を受けた初期キュビズムの時代、分析的キュビズムの時代、総合的キュビズムの時代、新古典主義の時代、そして陶芸にも数多くの作品を残した。調べてみると生涯におよそ1万3,500点の油彩画と素描、10万点の版画、3万4,000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作したと言われる。

作風の変化は創造的破壊と言えるが、私生活では多くの女性と関係し破天荒な人生だったようだ。女生との関係も自らの芸術の原動力としていることは多くの作品に現れている。好き嫌いはあるだろうが、彼が引く線を見ればまぎれもない天才であることがわかる。

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生命感あふれる油彩画の制作をめざしています。

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