ルドン展へ

新橋のパナソニック汐留美術館で6月22日まで開催されているオディロン・ルドン展に行った。

ルドンがフランス・ボルドーの地に生を受けたのは1840年。世を去ったのは第一次大戦のさなか、1916年のことだった。ルドンが画家として歩んだ時代は、印象派の画風がフランス画壇に徐々に受け入れられていった時期と重なるが、彼はそうした流れとは一線を画し、独自の夢幻的な絵画世界を切り拓いていった。

彼の初期の作品には、白と黒の濃淡で綴られた、静かで不穏な精神世界が広がっている。その奥には、内向的で孤独だった幼少期の記憶が、影のように息づいているように思える。言葉にならない不安の気配が、彼の描くすべての絵に底流のように流れている。

1880年以降、彼はパステルを用いた色彩豊かな花の絵を数多く描くようになる。色とりどりの花々も、ただ美しいだけではなく、“見えないもの”へのまなざしが感じられる。

光と色が奏でるハーモニーの奥に、ほの暗い闇が潜んでいる。ルドンの絵の魅力――夢と現(うつつ)のはざまをさまようような、詩のように静かな力がそこにあるのではないだろうか。

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生命感あふれる油彩画の制作をめざしています。

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