mark– Author –
-
入院中に思ったこと
芸術とAI 昨年5月に続き、右膝の手術のため再び入院した。今回は、前回の手術で膝に留置した金属製のピンなどを除去する手術だった。術後は病室で、持参したロートレックの画集をずっと眺めて過ごした。 描写力という点では、ロートレックよりも上手な画家... -
デッサン合宿
早稲田大学のサークル、絵画会の合宿には、二つの種類があった。春と夏の合宿は、長野や山梨、そして千葉県の銚子や千倉などへ少し遠出ができるので、楽しみな面もあった。一方、デッサン合宿は、ただひたすら石膏デッサンに取り組むもので、まるで難行苦... -
絵画会前夜
大学時代のクラブのOB会に中心メンバーが現れ、過去の名簿、大学時代の作品などをアーカイブするという。このような活動は一般的に面倒なので、誰かが犠牲的精神を発揮してやらねば決して始まらない。後輩でそのような立派な方が出てきたのはうれしい限り... -
ルドン展へ
新橋のパナソニック汐留美術館で6月22日まで開催されているオディロン・ルドン展に行った。 ルドンがフランス・ボルドーの地に生を受けたのは1840年。世を去ったのは第一次大戦のさなか、1916年のことだった。ルドンが画家として歩んだ時代は、印象派の... -
教皇選出の舞台、システィナ礼拝堂
今、ローマのバチカン市国にあるシスティナ礼拝堂では、全世界の人々が注目する「コンクラーベ(教皇選挙)」が行われている。荘厳な沈黙と緊張感が漂うこの場は、ルネサンス芸術の頂点とも言える空間であり、その中心にはミケランジェロの魂が息づいてい... -
なくなってしまった桜並木
自宅に近い狭山公園は桜の名所として有名だった。だったと書いたのはかつて数多くあったソメイヨシノの大木がすっかり切り倒されてしまったから。この写真の駅に続く桜並木は今はもうない。 ソメイヨシノの寿命は70年余りと言われており、そろそろ寿命を... -
ロートレックと蔦重
ロートレックの絵を見ていたらNHKの大河ドラマの蔦屋重三郎のことが思い浮かんだ。 19世紀フランスの数多くの画家の例に漏れずロートレックも日本の浮世絵の影響を受けていたと思う。遺伝的な病のために幼少期に脚の成長が止まり、身体的なハンデを負った... -
星野富弘さん
星野さんが亡くなったのは昨年の4月。78歳だった。念願だった体育教師になった直後にマットでの模範演技の途中、誤って首から落下して頸椎損傷。首から下が動かせなくなってしまった。絶望の淵でキリスト教の信仰に触れ、口にくわえた絵筆で詩と絵画を描... -
コーヒーミル
このコーヒーミル。かなりシンプルで飾り気がない。大学に入学してすぐに購入したのでかれこれ50年ほど使っている。金具が少し飛び出したりしており、ミルも年をとったものだ。 コーヒーはほぼ毎日飲むので、一体何回使ったのだろう。15,000回ぐらい?いま... -
コーヒー生豆の焙煎 すっかりはまっています。
まだ2回しかやっていないのに、コーヒー自宅焙煎にすっかりはまっている。毎日コーヒーを飲むので最近のコーヒー豆の値上がりに驚いていた。 コーヒーの簡易的な焙煎器具にはいろいろある。銀杏などを焼く網、フライパンなどもあるが、蓋つきの鍋が一番向...