黒薩摩の花瓶

亡くなった義父はとても器用な人だった。営林所長を退職されてからは鹿児島市内で電気屋を開いた。はんだごてなどを駆使して自分で修理できる人で、頼まれると何でもやってしまういわゆる町の電気屋さんになった。商売っ気はほとんどなかったと思う。

鹿児島県人なのでお酒は大変強かった。私は全く飲めないので酒を酌み交わすことはできず、内心寂しかったかもしれない。趣味は陶芸で、最初は陶芸教室に通っていたが、鹿児島市の陶芸展に出品して賞をいただいたりしていた。遺品として黒薩摩の食器や花瓶をいただいたので、モチーフの花をいれてよく油彩画に活用している。

陶芸は芸術性と実用性を併せ持った素晴らしい技だと思う。存命中に教えを乞うておけばよかった。

絵は黒薩摩の花瓶とパンジー A4サイズ

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生命感あふれる油彩画の制作をめざしています。

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