桜並木
四季の国日本では人々が季節の移り変わりや自然の中の植物の変化にとても敏感だ。春は桜の開花の始まりに一喜一憂し、標本木がある靖国神社の前で5輪の花が咲いたかどうか観察し、満開になると各地の桜の名所の状況をニュースで逐一報道し、秋は秋で紅葉前線の動きに敏感になる。
生活と自然が結びついている証拠だが、日本人の細やかな気質の背景に季節の変化があると思う。定年退職して大体一日中家の中にいる生活が多くなった。朝の散歩の途中に見る
自然の移り変わりをまるで定点観測のように見続けている。
桜の並木を描いた。桜に取り囲まれる感覚が好きだ。A3サイズ。

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