ピサロの雪の風景

最近展覧会に行っていない。スコットランド美術館展も7月3日で終わって、結局行けずじまいだった。入場料が高くなってきているのも一因だが、海外から展覧会コーディネーターの方が苦労してわざわざ日本に呼び寄せてくださっているのでやっぱり良い作品が来ている展覧会は行ったほうが良い。

fbの友人が、西洋美術館で開催されている『自然と人のダイアローグ』展にピサロ(1830~1903)の雪の絵の傑作《ルーヴシェンヌの雪》が来ていることを教えてくれた。この展覧会は西洋美術館の常設の絵も飾られているのでまあ、そんなに行く気もなかったが、この作品を見られるのであればぜひ行きたい。たった1枚の絵を見に行くためでもその価値はありそうだ。ピサロはとてつもなく誠実な画家でその性格は絵の筆触を見れば伝わってくる。

友人の画家、菊地さんがブログの中で呟いていて笑った。その通りだろう。

菊地さん談「全ピサロ作品のなかでも10作品に入る傑作だと思う。あの絵に会えるとは思わなかった。もうそれだけで入場料2000円の価値があるけんだけど、貧乏人の2000円は無限に高額なのだ。苦しい。苦しいけど見たもんの勝ち、だもんね。見ちまえばこっちのもの。いやいや、本心、もう1回見たい。ドイツに帰っちゃったらもう二度と見られない。ま、それも致し方ない。」

ピサロの傑作 ルーヴシェンヌの雪
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生命感あふれる油彩画の制作をめざしています。

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