デッサンとは?

デッサンの意味するところは一般的には主に線で描かれた絵全般を意味する言葉。線で描かれた下絵、素描、輪郭(線)などとされることもある。美大や芸大受験を目指す学生が、受験の課題として取り組まねばならない石膏デッサンといういささか修行めいた概念としてとらわれることもある。目の前の対象を正確に、思った通りに描くためには確かに必要な訓練だ。

一方、デッサンということばはもっと広い意味で使われることも多い。「この絵はデッサンがしっかりしている」というような言い方をされるが、広義には「絵にする力そのもの」ということもできる。キャンバスに向かって線を引き、構図を決め、空間や主要な対象物と背景との関係を表現し、色彩の響き合いや調和を表現すること。そして何よりも対象の生き生きとした本質をとらえること、骨格のしっかりとした絵を描く能力だと思う。

ゴッホの若い時の作品から亡くなる直前の絵の変遷を見ているとデッサンの意味がよくわかる。絵を描く人間にとってデッサンの修行には終わりはない。大変だが、やりがいがある。とにかくたくさん描くことだ。

花瓶のバラ F20号 キャンバス
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生命感あふれる油彩画の制作をめざしています。

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